私は幼稚園へ通う娘がいる母親です。
旦那とは結婚して4年が経ちました。
旦那は毎晩帰りが遅く、休みも日曜日だけです。
毎日娘を幼稚園に送り、家事をこなして娘を迎えに行き、食事の用意をしてお風呂に入れて寝かせ、旦那の帰りを待つ…毎日こんな生活の繰り返しです。
旦那はとても優しく娘の面倒見は良いですが、私には関心がないようです。
どんなに手間をかけた料理も美味しいと言ってくれず、ダイエットして綺麗に化粧をしても「可愛い」とすら言ってくれません。
私はまだ20代です。
まわりの同年代の独身の友達はキラキラと輝き、彼氏ができた、誰々に告白されたなんて話を聞かされると羨ましくて仕方がありませんでした。
私はどんなに努力したって綺麗だとも言われないし、好きだとも言われません。旦那との夜の営みも3ヶ月に1度あるかどうかです。
そんな毎日に嫌気がさした私は、なんとなくある出会い系サイトを閲覧していました。
どうやら登録は無料のようだったので、試しに登録してみると、何人かの男性からメッセージが届きました。
私はその中の1人とメッセージのやり取りを始めました。
彼は私の5つ年上で、現場監督の仕事をしている独身男性でした。
私は彼とのメールのやり取りの中で、なんだか学生時代に流行ったメル友のような感覚を思い出しました。
そして彼とのメールを楽しみました。
毎日同じ生活を繰り返していた私の日常に、少し光がさしたような感じがしました。
およそ2週間程度、毎日メールのやり取りをしていたら、彼から「会いたい」と言われました。
最初のうちは上手く誤魔化して断っていたのですが、私もやはり彼に会ってみたいという思いが募っていました。
そしてついに、主人が仕事が休みの日に、彼と会う約束をしました。
主人には大学時代の友人と食事をするといって、夕方出かけて行きました。
待ち合わせは彼と私の住んでいる場所からちょうど中間地点にある駅です。
私は緊張しながらも、30分前には駅に着き、しばらくブラブラと歩きました。
そしてついに待ち合わせの5分前になりました。
私が駅の改札前で待っていると、彼らしき人物に声を掛けられました。彼は長身で真面目そうな、雰囲気の良い男性でした。
私たちは軽く挨拶を済ませ、彼が予約してくれてあるお店へ向かいました。私は初めのうちは恥ずかしくて下を向いていましたが、彼はとても明るく話しかけてくれました。
お店は個室で、少し照明の落ちたお洒落な空間でした。
最初は目を見るのも恥ずかしかったのですが、お酒を飲んだりしているうちに緊張もとけ、彼との時間を楽しく過ごす事ができました。
精一杯のお洒落をした私に彼は「綺麗だね、美人だね」と言ってくれました。
そんな事を言われたのは久しぶり過ぎて、心の底から嬉かったです。
その日は食事だけして別れましたが、私にとって本当に楽しい時間であったし、胸がすごくトキメキました。そして家に帰ると主人と子供は寝ていました。
多少の罪悪感はあったものの、今回の彼とのデートは私の生活の活力となりました。
頻繁には会えませんが、2、3ヶ月に1度くらいはまた彼に会いたいです。
そうすれば、私は日々の主婦業をもっと頑張れると思います。